引っ越しには、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険など、決して安いとは言えない初期費用がかかります。
実際、部屋を借りる時の初期費用は家賃の4~6ヶ月分程度かかるのが一般的です。
一人暮らしや引っ越しをしたいけどなかなか踏み切れない人はこの初期費用がネックで諦めてしまっているのではないでしょうか。
実は、引っ越しで何万円も得する裏技があるのです。
私はこの裏技を使って引っ越しを黒字にしたことがあります。
引っ越しって何十万円もお金がかかるのに黒字にするなんてそんなバカな!
と思うでしょうが、ちょっとしたテクニックと条件が重なれば本当に黒字にできるんです。
この記事では、私が実際に実践した引っ越しで得する裏技をご紹介します。
キャッシュバックがもらえる賃貸サイトを経由する
賃貸サイトは通常、大家さんが掲載費用(広告料)を支払って空き物件を掲載します。
これを「掲載課金型」と言います。
しかし、今は賃貸サイトにも色々な種類があり、サイトに無料で掲載する代わりに、ユーザーから問い合わせがあった時点で広告料(掲載費用)が発生したり、入居が決まった時点で広告料が発生する「成果報酬型」の賃貸サイトがあります。
- サイトを使って物件に問い合わせる
- 入居が決まる
- 物件掲載元からサイト運営会社に広告料が入る
- その広告料をユーザーにキャッシュバック
という仕組みです。
求人サイトなどでも、特定の求人サイトから応募して採用されるとお祝い金がもらえるところがありますが、仕組みはそれと同じです。
広告主側は成果が発生しないと掲載費用(広告料)がかかりませんので経費削減に繋がります。
そのためこのようなサイトには多くの情報が集まりやすいという利点があります。
ユーザー目線で言うと、広告料云々はユーザーには関係ない話ですし、情報量が豊富で尚且つサイトを利用しただけでキャッシュバックがもらえるならメリットしかありません。
情報を掲載する側も情報を求める側も、Win-Winな仕組みなので、このような「成果報酬型」の賃貸サイトや求人サイトは爆発的な勢いで伸びています。
また、このような「成果報酬型」の賃貸サイトは大手のポータルサイトと提携して物件情報を二次掲載していますので、物件の数もかなり多いです。
同じ物件を契約するなら、キャッシュバックがもらえたほうがいいですよね?
サイトによってはキャッシュバックを受け取るための条件(申請手続きやアンケート記入など)があるので、利用する際はよく読んでキャッシュバックをもらい損ねないように注意しましょう。
「DOOR賃貸」は入居決定で10,000円のお祝い金があります。
それに加え提携サービスの利用で+最大25,000円が増額されます。
内訳は下記の通り
- インターネット回線サービス申し込みで+15,000円。
- ズバット引越し比較 引越し一括見積もり申し込みで+2,000円。
- ウォーターサーバー申し込みで+8,000円。
さらに抽選で100名に1人に+65,000円。
以上で最大100,000円となります。
正直提携サービスの利用はおすすめできないですし、100人に1人の抽選なんて当たらないでしょうから、確実にもらえるのは10,000円だと思ってください。
申請方法はスマホがあれば簡単です。
【参考記事】
「キャッシュバック賃貸」は物件毎に5,000円~最大10万円のお祝い金が設定されています。
ざっと探してみたところ、ほとんどが5,000円でたまーに1~2万円の物件がある印象です。
お祝い金の金額は低めですが無いよりはマシですし、お祝い金の対象条件も甘めで申請方法も簡単です。
【参考記事】
「賃貸スモッカ」は家賃1ヶ月分(最大5万円)という超高額なお祝い金があります。
そんなに高額だと何だか怪しいですよね?
実は私が今住んでいる物件に引っ越す時にスモッカで本当に5万円もらえるのかを検証したところ、本当にもらえました!
しかし、お祝い金の申請時にはかなり面倒な応募フォームの記入(文字数指定有り)などがあり、さらに申請後に運営側で審査があるので難易度は非常に高いです。
5万円は大きいですが、もらえないリスクが高いので正直おすすめはできないです。
スモッカで5万円もらうまでの体験談はこちらの記事をご覧ください。
【参考記事】
これらお祝い金がもらえる賃貸サイトをもっと詳しく知りたい方は下記の記事をご確認ください。
【参考記事】
トリプルゼロ物件を契約する
通常賃貸で部屋を借りる際には、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用がかかります。
冒頭でも説明しましたが、初期費用は家賃の4~6ヶ月分程度かかるのが一般的です。
しかし、中には敷金・礼金のない「ゼロゼロ物件」や、敷金・礼金・仲介手数料のない「トリプルゼロ物件」というものがあります。
私は「ゼロゼロ物件」も「トリプルゼロ物件」も両方契約したことがありますが、初期費用は本当に安いです。
特に「トリプルゼロ物件」は仲介手数料(家賃の1ヶ月分)が無い分、驚異的に安いです。
私の場合は、前家賃と火災保険と鍵交換費用だけだったので、なんと初期費用が10万円以下で収まりました。
「安いかろう悪かろう」な物件に引っかからないために、物件の良し悪しや契約内容などの条件はしっかり見極める必要があるとは思いますが、「ゼロゼロ物件」や「トリプルゼロ物件」でも良い物件はありますので、そういう物件を選ぶと本当に安く部屋が借りられます。
ただ、安く入居できる物件は2年以内の短期解約に違約金が発生したり、退去時にハウスクリーニング代を支払わなければならないなど、退去時の費用が大きくなりがちなのでその点もしっかり考慮するように気を付けてください。
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引っ越しは自分でやる
引っ越しは引越し業者に依頼するか自分でやるかのどちらかですが、私の場合過去14回の引っ越しのうち業者に依頼したのは3回だけで、ほとんど自分でやっています。
引越し業者の費用は、荷物の量や移動距離、作業員の人数やトラックの大きさ、時期や時間帯、部屋の階数やエレベーターの有無によって変わってきます。
荷物の量や移動距離、作業時間や労力を考えて、業者に依頼した方が安い場合もありますし、自分でやったほうが安くつく場合もあります。
引越し業者に依頼する場合、複数の業者から見積もりを取って一番安い業者に決めたいですね。
その場合は【SUUMO引越し見積り】が一番おすすめです。
引っ越し見積もりサイトの中で唯一電話番号の入力が必須ではないサイトなので、ここ以外におすすめできる見積もりサイトはありません。
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自分で引っ越しをする場合は、レンタカーでワンボックスカーやトラックなどを借りて運ぶのが一般的です。
単身~2人暮らしなど、荷物の量が少なく移動距離が近ければ、自分で引っ越しした方が安くつく場合が多いです。
冷蔵庫や洗濯機など大きなものを運ぶ時は一人では無理なので、手伝ってもらう人が最低一人は必要ですが、費用はレンタカー代と友人への謝礼(食事代)ぐらいで済みます。
また、カーシェアリングの「タイムズカーシェア」もかなり便利です。
乗用車サイズの車がメインですが、ガソリン代、保険代込みで220円/15分(税込)で借りられるので、短時間だけ車を使いたい場合はとても重宝します。
都内など都市部で生活する場合、維持費や駐車場代が高くてなかなか車を所有できませんが、カーシェアなら月々880円(税込)で好きな時に車を借りることができます。
引っ越しだけでなく、お買い物やドライブなどにも利用でき、私も随分お世話になっていましたのでかなりおすすめです。
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ネット回線を乗り換える
ここがポイント!
家にネット回線(光回線)を引いている方は、引っ越しに伴いネット回線も移転手続きが必要です。
光回線などのネット回線の契約は2年~3年契約で、更新月以外に解約すると違約金が発生しますので移転を選択される方も多いと思いますが、それはもったいないです。
引っ越しのタイミングで今のネット回線は解約して、新規で他社の回線に乗り換えた方が特典が多くお得です。
移転だと引っ越し先の状況に応じて大なり小なり工事費が必要になりますし、手続きも新規と変わらないぐらい面倒くさいです。
光回線の新規契約だと数万円のキャッシュバックがもらえますし、工事費が実質無料になるキャンペーンや他社の解約違約金を還元してくれるサービスもあります。
また、スマホや携帯電話とのセット割も大きいです。
私も今回の引っ越しでフレッツ光を解約し、「auひかり 」に乗り換えて5万円のキャッシュバックをもらいました!
今は「auひかり 」や「NURO光」が特におすすめです!
※NURO光は北海道・関東・東海・関西・九州の一部のみ
光回線は申し込む代理店によってキャッシュバックの金額や条件がかなり違いますので、良心的な代理店から申し込むことが大切です。
光回線とお得な申し込みサイト(優良代理店)については下記の記事で詳しく紹介していますので是非参考にしてください。
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⇒ インターネット回線
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据え置き型Wi-Fi「HOME L02」が大人気
ネット回線は欲しいけど、固定回線を引くのにはちょっと抵抗があるという方にはWiMAXのホームルーターがおすすめです。
固定回線は工事が必要なので、賃貸住宅の場合は大家さんの承諾が必要です。
その点WiMAXのホームルーターは工事が不要で、コンセントに差すだけですぐ使えます。
次回の引っ越しの時も移転などの面倒な手続きは必要ないので、とっても手軽で今大人気の商品です。
通信技術の進歩で無線(Wi-Fi)でもどんどん速度が速くなっているので、今後は固定回線に代わってWi-Fiが主流になっていくと考えられます。
WiMAXもプロバイダーによってはキャッシュバックがあるので、引っ越しを機にWiMAXに乗り換えてみてはいかがでしょうか。
WiMAXを申し込むなら「GMOとくとくBB」が最も安く利用できるのでおすすめです。
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スマホ(携帯電話)をMNPで乗り換える
私は光回線を「auひかり」に乗り換えるにあたって、17年以上使い続けたDocomoを解約し、MNP(ナンバーポータビリティー)でauに乗り換えました。
光回線を色々調べた結果、速度、料金、キャッシュバック等、総合的にauひかりが一番良いと判断したので、ネットとスマホのキャリアを統一しました。
そうすることでネットとスマホのセット割(auスマートバリュー)が使えるようになります。
※スマホのデータプランに応じて、スマホの料金が最大2,000円割引されるサービスです。
もっとしっかり下調べをして乗り換えるお店を探せば、キャッシュバックをもらったり出来たかもしれませんが、引っ越しまであまり時間もなかったため、近場で一番お得なお店を探して手続きしました。
※スマホ(携帯電話)の乗り換えは、手続きするお店選びが重要です!
元々Docomoの料金プランが高かったですし、17年以上も使っている割には割引等の恩恵が少なく感じていましたので良い機会でした。
auに乗り換えたところ、スマホの月額料金は約半額になりました。
また「auスマートパス」で頻繁にコンビニの商品などが無料でもらえたりするので、auは乗り換えの恩恵が大きいです。
ご家庭の通信費は「ネット回線+携帯電話(スマホ)」で考え、キャリアを統一するなど、一番安くなる方法を選びましょう。
私も携帯キャリアを変えるとメールアドレスが変わるので、それを連絡したり変更したりするのが億劫でずっと同じキャリアを使っていました。
しかし、今後はキャリアメール(docomo.ne.jpとかezweb.ne.jp)を使わず、Gmail等のフリーメールを使用することで、次回NMPした時にも引き継げるので楽です。
あまり携帯キャリアにこだわらない人は格安スマホに乗り換えるとさらに携帯・スマホ代が節約できますよ。
電力会社を切り替える
「電力自由化」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、意外と知られていないのが「賃貸でも電力会社は自由に選べる」ということです。
最近では不動産屋が窓口となって電力会社の切り替えを斡旋してくるところもあります。
ハッキリ言って不動産屋が斡旋してくるところには変えない方がいいです。
「切り替えると電気代が安くなりますよ」と言ってきますが、提携しているから斡旋しているだけでアナタにとってお得とは限らないですし、不動産屋が代理店報酬をもらって得するだけです。
電力会社を切り替えれば地域電力より安くなるのは当然です。
そうじゃないとわざわざ切り替えるメリットがありませんから。
一番お得な電力事業者は人によって違いますから、自分で調べてから切り替えることをおすすめします。
電力会社の切り替えは特に工事費などはかかりません。
スマートメーターの交換は勝手にやってくれますし、管理会社や大家さんも許可も必要ありません。
契約したい電力事業者に申し込むだけです。
電気の供給元が変わるだけで、送電ルートや電気の質も変わりません。
一人暮らしなど、あまり沢山の電気を使わない家庭だと切り替えてもあまり安くならないケースもありますが、ペットがいて一日中エアコンをつけっぱなしのご家庭など、電気を沢山使うご家庭は電力会社を切り替えた方が安くなることが多いです。
※オール電化は除く
また、光回線+スマホのセット割のように、電気+〇〇で割引があるので、このセット割を上手に使うとさらにお得になります。
下記のサイトで電力会社やプランを比較してシミュレーションできますし、このサイトから申し込むとキャッシュバックやギフト券などがもらえる電力事業者もあるので、普通に申し込むよりお得になる場合があります。
私の場合は「niftyでんき」が一番安くなりましたので申し込みました。
当時は9,000円のキャッシュバックがもらえる上、電気代が安くなり、さらに私はネット回線のプロバイダーもniftyなので、ネットとのセット割引でネットの料金が年間3,000円も割引されました。
初期費用も契約期間の縛りも解約時の違約金もないので、メリットしかないです。
「電気+ネット」「電気+携帯」「電気+ガス」など、セット割が使えるとかなりお得になるのでおすすめです!
地域や電気の使用量などで、ご自身にあった電力会社とプランが見つかると思いますので、是非活用してみてください。
※中には2年縛りや解約時の違約金がある電力会社もありますのでご注意ください。
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家財・火災保険を解約する
意外と知らない人が多いみたいなのですが、入居時に加入する家財・火災保険は退去時に解約すると保険料が返金されます。
家財・火災保険の契約期間は一般的に2年(24ヶ月)で、入居時や更新時に一括で支払います。
保険料は一般的に15,000円~20,000円ほどです。
これは本来毎月払うべき保険料を2年(24ヶ月)分前払いしていますので、退去時に解約すると残りの月分の保険料が返金されるのです。
保険料が2年で20,000円の場合、1ヶ月当たりの保険料は、20,000円÷24ヶ月=833円 です。
833円×残りの月数=返金される保険料 となります。
(返金の際の振込手数料は差し引かれます)
解約の際は保険証券(保険証書)に記載されている「証券番号」が必要になりますので、手元に用意してから連絡しましょう。
結果的に黒字!
今回、私が実践した内容と結果をまとめると…
- キャッシュバックがもらえる賃貸サイトを経由して契約した ⇒ 5万円キャッシュバック!
- トリプルゼロ物件を契約した ⇒ 10万円以下で入居できた!
- 引っ越しは自分でやった ⇒ レンタカー代の3,840円だけ!
- 光回線を乗り換えた ⇒ 5万円キャッシュバック!
- スマホ(携帯電話)をMNPで乗り換えた ⇒ セット割で通信費を大幅削減!
- 電力会社を乗り換えた ⇒ 9,000円キャッシュバック!
- 家財・火災保険を解約 ⇒ 4,704円の返金!
何と初期費用や引越し費用以上の金額がキャッシュバックで返ってきました。
引っ越し後は新居に合わせて買い揃えるものも多いので何かと物入りです。
少しでもキャッシュバックがもらえたり、安くできると助かりますよね。
引っ越しは固定費(ネット・携帯や電気・ガスなど)を見直し、乗り換える絶好の機会ですので、是非皆さんも上手に乗り換えして得しましょう!
皆様のお引っ越しの参考になれば幸いです。