住みたい賃貸物件を見つけたら必ずお部屋を内見しましょう。
賃貸サイトにいくら写真が豊富に掲載されていても、実際に見てみると印象が違いますし、間取り図や写真では分からないことがたくさんあります。
しかし、ちゃんと内見していてもチェックすべきところを見落としてしまうと、入居してから後悔することになりかねません。
初めて引っ越しされる方や、引っ越し経験の少ない方は、どこをどうチェックすべきか分からないという方もいるのではないでしょうか。
私も内見時には抜かりなくチェックしているつもりですが、それでも毎回入居してから気づいた問題点が少なからずありました。
その経験を基に、賃貸物件の内見時にチェックしておきたいポイントをまとめましたので参考にして頂ければと思います。
内見時に持参すると良いもの
内見時に持参すると良いものをご紹介します。
- 間取り図
- メジャー
- メモ用紙
- 筆記用具
- 家具のサイズを測ったメモ
- カメラ
- スリッパ
間取り図は不動産屋さんが用意してくれると思います。
事前に冷蔵庫や洗濯機など、手持ちの家具の寸法を測ったメモを用意しておきましょう。
メジャーとスリッパ以外は大体スマホがあれば事足ります。
内見用にスリッパが置いてあることもありますし、不動産屋が用意してくれることもありますが、無かったときのために用意しておくと良いでしょう。
内見時のチェックポイント
賃貸物件の内見時に確認したいチェックポイントをご紹介します。
見落としがちな部分も多いですので、是非参考にしてください。
数が多いのでアナタが重要視する部分をピックアップして内見に役立ててください。
部屋の印象・広さ
内見に行ってまず、第一印象でどう感じたか。
これって結構大切だと思います。
「思っていたよりも○○」という印象が良くも悪くもあると思います。
間取り図に記載された〇帖よりも広く感じるかもしれませんし、逆に狭く感じるかもしれません。
第一印象で「何か薄暗いな」とか「何か圧迫感があるな」と感じたら、その部屋には住まない方がいいでしょう。
自分の直感は信じた方がいいです。
当然のことですが、内見に行く部屋は家具や荷物が何もないのでとても広く感じます。
アナタが今住んでいる部屋を明け渡す際にも荷物が無くなると「この部屋こんなに広かったんだ…」と思うはずです。
広く感じてしまうが故に過大評価してしまいがちですので、冷静かつ客観的に分析するように心がけましょう。
ドア・窓・扉は全て開け閉めする
ドア・窓・クローゼット・収納棚の扉など、部屋の中の扉と窓は全て開け閉めしましょう。
建付が悪くスムーズに開閉できないものがありますし、ドアノブが緩んでガタガタしているかもしれません。
私の経験では、収納棚の扉が壊れていたことがありますし、シンクの下の引き出しが壊れていたこともあります。
床下収納がある場合も開けてみましょう。
私は取っ手の金具部分が壊れていたことがあります。
内見の段階で発見して不動産会社に言っておけば入居までに直してくれるでしょう。
網戸の開閉・破れ
窓の確認をした際に、網戸もしっかり確認しましょう。
スムーズに開閉できないものがあったり、網戸が外れていたり、破れていることがよくあります。
内見の時に見付けて言っておけば入居までに直してもらえるでしょう。
壁紙(クロス)の張り替え時期
多くの方が「壁紙が汚れていないか」「新品に貼り替えてくれるのか」を気にされると思いますが、私は少し視点が違います。
私は「壁紙を貼り替えた時期」を気にします。
壁紙の耐用年数は6年と決まっています。
耐用年数とは、簡単にいうと「物の価値がなくなるまでの年数」です。
壁紙の場合は新品に貼り替えても6年でその価値がなくなるということです。
つまり新品の状態で入居した場合、6年以上住めば退去時に壁紙の貼り替え費用は請求されないということです。
お子さんやペットがいるご家庭では壁紙を傷付けてしまう心配があると思いますので、壁紙を貼り替えた時期を確認しておくと良いでしょう。
ただし、6年以内に退去する場合は、極端に汚していたり破いたりしていると貼り替え費用を請求される可能性があります。
また、賃貸物件で室内でのタバコは要注意です。
タバコを吸う際は換気扇の下だけにしておかないと、壁紙や建具が真っ黄色になってしまいます。
タバコのヤニによる壁紙の変色は経年劣化ではなく借主の過失なので、壁紙の貼り替え費用を請求されても文句は言えません。
ベランダでタバコを吸うホタル族もNGです。
タバコの煙や臭いが隣や上の部屋に届いてしまい、苦情になることがよくあります。
建具・フローリングの傷
新築ではない場合、多少の傷はあると思いますが、気になるくらいの大きな傷は直してくれるか相談してみましょう。
入居してからでもいいですが、こういう大きめの傷は退去時に自分のせいにされないように必ず写真を撮っておきましょう。
エアコン
エアコンが設置してある場合、年式を確認しましょう。
新しいものなら問題ないですが、古いものは電気代が高くつきます。
この時、不動産屋さんに「設備」なのか「残置物」なのかを確認しましょう。
残置物とは、前の住人が自費で設置して残していったものです。
大家さんが設置したものは設備なので、壊れたら大家さんの負担で修理か新しいものに替えてくれます。
残置物だった場合、壊れたら放置するか自費で新しいものに替える必要があります。
長い目で見ると新しいエアコンに変えたほうが経済的だったりもします。
また、エアコンの風がちゃんと室内に行き渡るか、位置や向きが意外と見落としがちな重要ポイントなので、内見時に確認しておきましょう。
照明器具
照明器具が既に設置されている場合はエアコン同様、設備なのか残置物なのかを確認しておきましょう。
照明器具が設置されていない場合は自分で購入する必要があります。
一般的なものを安く購入したいならリサイクルショップを探すと数千円で購入できます。
また最近流行りの「メルカリ」や「ジモティー」を使って安く手に入れるのもいいですね。
湿気や結露、カビ
窓の付近や部屋の隅、巾木と壁紙の間などにカビが生えていないか確認しましょう。
カビが生えている場合、そこが結露しやすいということです。
部屋の壁紙を貼り替えたばかりだと分かりにくいですが、窓サッシやサッシと壁紙の間、クローゼットの中の壁紙をチェックするとカビが見つかるかもしれません。
湿気のこもりや結露の原因は構造的な問題で防ぎようがないものも多いですが、湿気がこもりやすい場所や結露しやすい場所を把握しておくことで対策できることもあると思います。
また、結露を放置したことによる壁紙のカビや汚れは、経年劣化ではなく借主の過失になりますので、退去時に壁紙の貼り替え費用を請求される可能性があります。
結露が発生しやすい場所、カビが生えやすい場所を把握して、定期的にお掃除しましょう。
壁の厚さ、防音性
よく「壁の厚さを確かめるために壁を叩いてみる」という方がいますが、はっきり言って私はイマイチ分かりません。
叩いてみて重い音なら厚い壁、軽い音なら薄い壁といいますが、音の問題はそんなに単純な話ではないと思います。
叩いた時の音は壁の材質によって違いますし、薄い壁でも壁と壁の間に空間があるのとないのでは全然違います。
騒音の原因となる音の伝わり方は建物の構造でも全然違うので、素人がちょっと壁を叩いたぐらいで分かるものではないのです。
内見に行く時間帯は近隣の住人が仕事や学校等で不在の時が多いので、騒音に関して判断する材料が非常に少ないです。
不動産屋さんに「この物件、過去に騒音苦情とかありました?」と聞くぐらいしか思いつきません。
聞いても正直に教えてくれるとも限りませんが…。
隣の部屋との間に押入れやクローゼットなどの空間があると、壁一枚で仕切られている部屋に比べると格段に防音性は増します。
この件に関しては、私は的確なアドバイスはできません。
なぜならば…
私自身が、上の住人の騒音に悩まされていたからです。
天井の厚さや床の厚さなんて、正直分からないです。
経験上言えるのは、隣の部屋の騒音より上下階の騒音の方が深刻です。
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日当たり
日当たりを重視する方は主要採光面が「南」の物件を選ぶ方が多いと思います。
「主要採光面」とは、ベランダなどに面した一番大きな窓がある方角です。
太陽は東から昇って西に沈みますから、主要採光面が東であれば午前中のみ日が当たり、西であれば午後から夕方にかけて日が当たります。
北はほぼ日が当たらないので人気がなく、家賃も安い傾向があります。
やはり南向きが一番良いのですが、主要採光面が「南」と記載されているからと言って「日当たり良好」とは限りません。
物件周囲の建物の影になって、せっかく南向きなのに全く日が当たらないことも珍しくありません。
角部屋の場合、他の方角にもう一つ窓があればそこから日が差し込む場合もあります。
内見時には方角を確認し、午前、正午、午後と、どのように日が当たるかを確認しましょう。
窓の大きさ
物件によって窓の大きさは違いますから、今使っているカーテンが使いまわせない場合があります。
カーテンレールから床までの高さと窓の幅を測っておきましょう。
窓からの景色
全ての窓を開けて「窓から見える景色」を確認しましょう。
窓を開けると目の前が壁だったり、隣接した家や建物から家の中が丸見えだったりすることもあります。
そういう窓は目隠しを用意しなければいけませんし、最悪「開かずの窓」になってしまうかもしれません。
風の通り道
間取り図でもある程度確認できることですが、窓の位置と方角を確認し、風の通り道を確認しましょう。
最近のマンションやアパートは気密性が高いので、空気や湿気がこもりやすいです。
換気の為に窓を開けても、窓の数が少なかったり風の通り道が遮断されているような間取りだと空気の入れ替えが上手くできない場合があります。
例えば北と南、東と西のように、対角に窓があれば風が抜けやすいです。
角部屋ではない場合、両隣に部屋があるため窓が一面しかないことも珍しくありません。
コンセント・テレビ線端子の位置と数
コンセントやテレビ線端子の位置は重要です。
間取り図では分からない部分ですし、せっかく家具の配置を考えていたのに、思っていた場所に置けないこともあります。
コンセントの場合は数も重要です。
部屋に二口のコンセントが一つしかないと、タコ足配線になって危険です。
特にキッチンは冷蔵庫や電子レンジなど、大きな電力を必要とする家電製品が多いですからタコ足配線は避けなければいけません。
固定電話をお持ちの方は電話線の位置も確認しましょう。
水道・水圧
水道の蛇口はひねってお水を流してみましょう。
サビが混じった赤い水が出てくるかもしれません。
長い間空室だった場合、水道管が錆びている可能性があります。
古い建物はどうしても水回りの設備が古く、傷みが出やすいです。
蛇口をぎゅっと強く締めないとポタポタ水が漏れ続けることもあります。
トイレや洗面台、お風呂も全てお水を出して確認しましょう。
蛇口がグラグラしたり、根本部分から水漏れする場合もあります。
その時に水圧と排水も一緒に確認すると良いでしょう。
特に水圧のチェックはとても重要です!
私は過去、水道屋さんもビックリするぐらい水圧が低い物件に住んだことがあります。
シャワーはサワサワサワ…としか出ず、お風呂のお湯張りも洗濯も無駄に時間がかかりました。
築年数のかなり古いマンションの最上階だったのですが、マンションなどは屋上に貯水槽があってそこから各部屋に分配する仕組みになっています。
水は高い所から低い所に落ちる「落差」によって水圧が高くなりますので、最上階は圧力がかかりにくく貯水槽に近ければ近いほど水圧が低くなるそうです。
また、古い物件は水道管自体が細く、中がサビなどで狭くなっていることも多いそうです。
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トイレのコンセント
温水洗浄便座が設備でついていない物件の場合、トイレにコンセントがあるかを確認します。
コンセントがあれば、自費ですが温水洗浄便座を取り付けることができます。
取り付ける際は必ず、大家さんまたは管理会社の許可を取るようにしてください。
冷蔵庫設置場所
冷蔵庫を置く位置とコンセントの位置を確認しましょう。
通常シンクの横などに冷蔵庫を置くスペースがあると思いますが、どれくらいの大きさまで置けるのかサイズを測っておきましょう。
手持ちの冷蔵庫がある方は事前にサイズを測って行くと良いでしょう。
洗濯機設置場所
家の中に防水パンがある場合は、サイズを測っておきましょう。
大きな洗濯機やドラム式の洗濯機では置けない場合があります。
防水パンがない物件は、水道の位置、排水の場所、コンセントの位置等、どこに洗濯機を置けるのかを確認しましょう。
場所によっては「給水用の延長ホース」や「排水用の延長ホース」が必要になりますし、お風呂へ排水する場合、洗濯機を高い位置に置く必要があるため「ゴム足」などが必要になる場合があります。
家の中に洗濯機が置けず、ベランダや玄関前等、屋外に置かなければいけない場合はかなり大変です。
屋外に置くと風雨に晒され洗濯機が非常に汚れますし、冬の寒い時期は洗濯の度に外に出なければいけないのでかなりツライです。
洗濯する時間も気をつけなければ、近所から苦情が来ます。
換気扇
換気扇のスイッチを入れ、大きな音がしないか、きちんと吸い込むかを確認しましょう。
また、見落としがちですが換気扇の位置もしっかり確認しておきましょう。
私が今住んでいる物件は、換気扇がお隣さん(戸建て)のリビングの窓(腰窓)の目の前にあります。
内見時に気付いたので、引っ越しの挨拶に行った際にご迷惑をおかけするのでは?と話したところ「ほとんど開けないですし、建て方がそうなっちゃったから仕方ないです。うちの換気扇なんてお宅の玄関のところにあるから申し訳ないです。」とおっしゃっていました。
理解のあるお隣さんで本当に良かったです。
確かにお隣さんの換気扇はうちの玄関の真横にあるので、玄関の前で鍵を開け閉めしている時に排気がモロに当たりますけど、夕方はいつも美味しそうな匂いがして全然嫌な気分はしないです。
人によっては換気扇がうるさいとか、排気が臭い!とか苦情を言ってくる人もいるかもしれませんので、換気扇の位置はチェックしておきましょう。
コンロ
ガスコンロがある場合はエアコン同様、残置物かどうかの確認をしておきましょう。
備え付けのガスコンロがない場合は自分で用意しなければいけません。
ガスコンロは安くても15,000円ぐらいしますし、都市ガス用とプロパンガス用は併用できないので、ガスの種類が変わるとガスコンロも買い替えなければいけません。
私は引越しの頻度が高いので、物件によって備え付けのガスコンロがあったりなかったりするので、思い切って「IHクッキングヒーター」にしました。
都市ガスに比べプロパンガスは高いので、IHにしてガス代の節約にもなります。
収納スペース
押入れやクローゼットなども開けて中を確認しましょう。
開けてみると壁が出っ張っていて収納スペースが狭くなっているかもしれません。
最低限、今持っている荷物が全て収納しきれるスペースは必要です。
また、収納スペースの中は湿気が篭りやすいです。
収納スペース内のクロスなどにカビが生えていないか確認しておきましょう。
ブレーカーの電圧
あまり気にする必要もないかもしれませんが、ブレーカーの電圧もチェックすると良いでしょう。
通常30Aもあれば十分です。
一人暮らしなら20Aでも大丈夫だと思いますが、炊飯器や電子レンジ、エアコンやドライヤーなど、消費電力の大きい家電を同時に稼働させるとブレーカーが落ちますので注意が必要です。
賃貸物件でもアンペア数の変更は可能です。
また、あまり知られていないですが、賃貸でも電力会社は自由に選ぶことができるのです。
新電力に切り替えると地域電力よりも安くなるケースが多く、光熱費を節約できますのでおすすめです。
携帯の電波状況
今の時代はそんなに気にする必要がないとは思いますが、一応チェックしておいて損はないと思います。
ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーがある物件は窓を開けて出てみましょう。
物干し竿が設置できるか、日が当たるか、周辺の景色等を確認しましょう。
近隣の建物にも目を配り、騒音や異臭になりうる施設(工場など)がないかも確認しましょう。
可能であればお隣さんのベランダをこっそり覗いてみましょう。
お隣や上下階が鳥除けのネットをしている場合、鳥の糞害がある可能性が高いです。
また、お隣さんがベランダにゴミ袋を放置するような人だと大変です。
悪臭や虫の被害に遭う可能性があります。
共用部分で他の住人のモラルを確認
マンションやアパートは「共同住宅」なので「共用部分」が必ずあります。
この共用部分を見ることで、物件の管理体制や住人のモラルが分かります。
エントランス
セキュリティ面を気にされる方はエントランスをよく確認しましょう。
オートロックか、薄暗くないか、管理人がいるか、防犯カメラが設置してあるか、人が隠れられるような死角がないか等を見ておくと良いでしょう。
また、エントランス部分が綺麗に掃除されていない場合、管理会社があまり管理に力を入れていないことが考えられます。
集合ポスト
集合ポストの周りにチラシが散乱していないか確認しましょう。
物件によっては集合ポストの近くにゴミ箱がおいてあるところもありますが、ゴミ箱がない場合、付近にチラシが散乱していることがあります。
チラシはゴミになるのでポスティングされると迷惑ですが、普通は家に持ち帰って郵便物とチラシを仕分けてから捨てますよね。
しかし、その場でチラシだけをポイッと捨ててしまう人がいます。
誰が片付けると思っているのでしょうか。
こういうところで自分勝手でモラルの低い人が住んでいるということが分かります。
私が以前住んでいたマンションでも日常的にチラシが散乱していて、住み始めてすぐ管理会社に言いました。
掲示板
エントランスやエレベーター前などの共用部分に掲示板があれば、そこも見ておきましょう。
通常は工事予告や地域の行事など、住人に向けた案内が貼られているのが普通ですが、騒音に対する注意文やゴミ出しに関する注意文が貼られていたら、ルールを守らない人が住んでいるということが分かります。
通路や階段の踊り場
通路や階段の踊り場等にゴミや私物が置いてある場合は、自分勝手な人が住んでいる可能性があります。
通路に物を置くと通行の邪魔になり、他の住人の迷惑になります。
駐輪場があるのに部屋の前に自転車を置く人もいますね。
階段の踊り場などを勝手に占領して荷物を置く人もいます。
ゴミ捨て場
ゴミ捨て場の場所を確認しましょう。
ゴミは頻繁に捨てますし、朝はバタバタするので部屋から遠いと不便です。
また、ゴミ出しは曜日と時間が決まっていますが「ゴミの日ではないのにゴミが出されている」「分別が不十分で回収されなかったゴミが残っている」といった場合、ルールを守らない人が住んでいるということが分かります。
駐車場
駐車場にイカツイ高級車が停まっていたら…怖い人が住んでいるかもしれないです。
また駐車場付近にゴミやタバコの吸い殻がポイ捨てされていないかを確認しましょう。
駐輪場
駐輪場も住人の性格が出るので見ておきましょう。
蜘蛛の巣が張った誰も乗っていないような自転車が放置してあったり、停め方があまりにも雑ならマナーの悪い住人がいる可能性があります。
物件の周辺環境
物件の場所や周辺の環境によっては生活に支障が出る場合がありますので、周辺環境の確認も重要なポイントです。
電車の線路や踏切、大きな道路など、騒音に繋がりそうな施設や設備はないかを確認しましょう。
物件に面した道路
物件が交通量の多い道路に面している場合、うるさいですし大きなトラックが通ると地震のように揺れることもあります。
排気ガスでベランダが黒く汚れますし、洗濯物を外に干せなくなります。
信号、交差点付近
物件の目の前に信号や交差点があると、車の出入りが非常に不便です。
車を出す時、信号待ちの車が詰まっているのでなかなか入れてもらえません。
車を入れる時、進行方向の右側に物件があると対向車の通過待ちで後ろの車に迷惑をかけてしまったり、クラクションを鳴らされたりすることもあります。
車に乗ること自体がストレスになりますので、信号、交差点付近はおすすめしません。
線路・踏切
物件が線路や踏切の近くにある場合、電車や踏切の騒音に悩まされるかもしれません。
電車は朝早くから夜遅くまで走っていますし、深夜でも貨物列車が通ることもあります。
実は私が今住んでいる家のすぐ近くにも電車が走っていて、踏切も直線距離で50~60mぐらいのところにあります。
電車や踏切の音は聞こえますが、窓を開けていなければ全く気にならないレベルです。
緑が多すぎないか
物件の周りがコンクリートやアスファルトで覆われておらず地面がむき出しの場合、夏になると雑草が生い茂ることになります。
そういう場所は虫が多く、蚊や蜘蛛、セミなどの虫の鳴き声に悩まされるかもしれません。
夜になると共用部分や玄関前の外灯に無数の虫が群がります。
そうなると、それを目当てに蜘蛛が巣を張りますし、死骸や糞で掃除かかなり大変です。
管理会社が業者に頼んで除草してくれていても、夏は雑草の成長速度が著しいので月に1回の除草でも間に合わないです。
学校・グラウンド
物件の付近に学校やグラウンドがあると、子供達の声や行事の音楽が聞こえます。
私も近くに野球のグラウンドがあるところに住んだことがありますが、休みの日にゆっくり寝ていたいのに野球少年達の声でいつも目が覚めていました。
腹は立ちませんでしたが、音に関して感じ方は人それぞれですので近くに住む場合は覚悟しておきましょう。
また、グラウンドがすぐ近くだと風の強い日は砂埃がすごいです。
公園
「目の前に公園がある物件」って聞くと、なんだかオシャレな印象を受けませんか?
私も目の前に公園がある物件に住んだことがあります。
春は桜が咲き、それはそれは綺麗でした。
目の前が公園だと高い障害物がないので、日当たりも良かったです。
昼間は若いお母さんが小さいお子さんを遊ばせていて、微笑ましい光景が見られます。
お昼時だと公園の周りの木陰にトラックや営業車が横付けしてよく休んでいます。
夕方は小学生ぐらいの子供達が元気に遊んでます。
声がうるさいと感じる人もいるかもしれません。
問題は夜です。
夜はホームレスと思わしき人が寝ていたり、ヤンキー風の若者がたむろして騒いでいたりします。
夏は花火をしてる人もいました。
たまに喧嘩やトラブルがあって警察が来ることもありました。
公園があるとイメージはいいですが、治安はあまり良くないと思います。
工場
見落としがちですが、近くに工場がないかを確認しておきましょう。
24時間稼働している工場が近くにあると夜中でもずっと機械の音が聞こえますから、睡眠の妨げになるかもしれません。
工場が取り扱う製品によっては騒音だけでなく、薬品や油などの異臭問題も多いです。
工場の騒音や異臭問題は不動産会社に電話するのではなく市役所に相談して下さい。
ただし、工場の騒音も異臭も「騒音規制法」「悪臭防止法」の規制基準を超えている場合のみ行政の指導が入ります。
そうでなければ手の打ちようがありません。
私は近くに24時間稼働している工場が莫大な電力を使っていることが原因で、アパートの電気(照明)が常に明滅していたことがあります。
コンビニ・飲食店
1階にコンビニや飲食店などの店舗が入っているマンションの場合、便利に思えますがデメリットもあります。
コンビニは24時間お客が出入りしますので、四六時中入店の音楽が聞こえたり、駐車場に人がたむろしたりします。
飲食店の場合、常に料理の匂いがしますし、何よりゴキブリがすごいです。
私も1階に喫茶店が入っているマンションの2階に住んだことがありますが、引っ越した当初はゴキブリがすごかったです。
ゴキブリホイホイを置いて数日後に見てみると…もう地獄絵図でした。
ゴキブリホイホイ、バルサン、毒餌と全ての策を講じて、出現量は激減しましたが、二度と飲食店の上には住まないと心に誓いました。
ちなみに家に住み着くのは「チャバネゴキブリ」という茶色くて小さいやつです。
黒くて大きい「クロゴキブリ」は、外で生活しているので、生ゴミなどの匂いに釣られて外から入ってきたものです。
不快なゴキ出現を少しでも減らすには、部屋の中を清潔に保ち、ゴミなどを放置しないことが大切です。
内見時に不動産屋に確認しておくと良いこと
私が内見時に必ず不動産屋に確認しておくことを参考までにご紹介しておきます。
設備と残置物
残置物については契約書にも明記されますが、私は内見の段階で聞いちゃいます。
エアコンや照明器具が残置物の場合が多いです。
空室期間はどのくらいか
前の人が退去してからどのくらいの期間空室だったのか聞いてみましょう。
良い物件なのにあまりに長い間空いていたら、何で…?って思いますよね。
前の住人の退去理由と居住期間
これは是非知りたいですね。
個人的な情報なのであまり詳しく教えてくれないかもしれないですが。
長く住んでいた人が転勤などで引っ越したのであれば、住みやすい物件なのでしょう。
短期間で引っ越していたり何かトラブルで引っ越したのなら、よく考えて入居すべきです。
近隣住民の家族構成
これも聞いておくと良いでしょう。
近隣の方とは顔を合わせた時に挨拶するなど、コミュニケーションを取るように心がけましょう。
それだけで、騒音などの苦情を言われにくくなります。
大家さんはどんな人?
賃貸は大家さんと入居者が契約する訳ですが、不動産屋が間に入るため、契約相手である大家さんと一切顔を合わせないことも多いです。
契約する相手の顔を知らないだなんて考えてみると少し奇妙ですよね。
大家さんが近くに住んでいれば顔を合わせることもあるかもしれませんが、物件によっては大家さんが遠方に住んでいる場合もあります。
自分が契約する相手ですから、大家さんはどんな人なのか、どこに住んでいるのかを私は毎回確認しています。
おわりに
賃貸物件の内見時チェックポイントをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
長文になってしまいましたが見落としがちな盲点も多いので、是非この記事を参考にして頂けたらと思います。
皆様に素敵な新居が見つかることを祈っています。