引っ越しの荷造りを効率的に進めるためには、必要な道具や梱包用の資材を前もって揃えておくことが重要です。
荷造り中に必要なもの(道具や資材)が足りなくなることは意外と多いです。
その度にお店まで買いに行ったりしていては大幅な時間のロスですので、事前に用意しておくことをおすすめします。
この記事では、引っ越しの荷造りに必要な道具・梱包資材をご紹介します。
ダンボール(段ボール)
引っ越しの荷造りに必要なものといえば、真っ先に思いつくのがダンボールではないでしょうか。
引越し業者に依頼した場合は無料でもらえることが多いですが、おそらく業者が無料でくれた数では足りなくなると思います。
自分で引っ越しされる方も、大・中・小、3種類ぐらいの大きさのダンボールを調達しましょう。
必要な数は一人暮らしの場合で10箱~20箱程度、ファミリーの場合は人数や間取りによって変わってきますので、間取り別の平均を参考にすると良いでしょう。
ワンルーム ⇒ 10~15箱
1K~1LDK ⇒ 15~20箱
2K~2LDK ⇒ 20~30箱
3K~3LDK ⇒ 40~50箱
ダンボールの入手先はホームセンターなどで購入可能ですが、買うと意外に高いです…。
お金をかけずに入手する方法としては、スーパーやドラッグストアなどで無料で分けてもらえる場合もありますが、手頃な箱を見つけるのはなかなか苦労します。
私も何度も自分で引っ越ししていますので、その都度ダンボール探しの旅に出ましたが、小ぶりな箱しかなかったり、汚れていたりで、集めるのに何日もかかりました。
某お店の裏に大量にダンボールが積まれたカゴ台車があったので、店員さんに分けて欲しいとお願いしたところ「店内に売ってますのでお買い上げください」と言われ断られたことがあります。
値段を見たら薄手なのにすごく高かったので買わずに帰りましたが、店内でダンボールを売っているお店では廃棄するダンボールでも分けてくれない場合がありますので、その場合は他のお店をあたりましょう。
一度にたくさんのダンボールを集めるのはなかなか難しいので、引っ越しの数週間前から少しづつ集めましょう。
時間のない方はインターネットでの購入をおすすめします。
ガムテープ
ダンボールとセットで必要なガムテープ。
実はガムテープにも色んな種類があるってご存知ですか?
一般的に私たちが「ガムテープ」と呼んでいるものは、「クラフトテープ(クラフト粘着テープ)」と「布テープ(布粘着テープ)」というものです。
本当の「ガムテープ」は切手のように糊面に水をつけてから貼るものなので、皆さんもあまり見たことがないと思います。
クラフトテープ
クラフトテープは「紙製」のテープで、引越し業者がダンボールを無料提供してくれる時に一緒についてくるテープはこの「クラフトテープ」です。
紙製ですから、強度も粘着力もあまり強くありません。
軽いものを梱包するにはクラフトテープでも問題ないですが、ダンボールの底や多少重量のあるものを梱包する際にはおすすめできません。
布テープ
布テープはその名の通り「布製」のテープで、クラフトテープよりも粘着力が強く頑丈です。
また、ハサミを使わなくても手で真っ直ぐに切ることができるので、引っ越しの荷造りには最適です!
「クラフトテープ」や「布テープ」は100円ショップなどでも買うことができますが、正直100円ショップのテープはおすすめできません。
なぜならば、100円ショップのテープは量が少なく、粘着力も弱いものが多いため、ダンボールを閉じても時間が経つと剝がれてきてしまうのです。
そのテープでダンボールの底を閉じたら、運搬中に底が抜ける可能性があります。
「クラフトテープ」や「布テープ」は多少高くてもホームセンターなどで売っているものを買いましょう。
OPPテープ
OPPテープは透明で大きいセロハンテープのようなもので、粘着力も強く丈夫です。
電化製品やパソコンの箱を止めるテープとしても使われています。
クラフトテープや布テープが手元にあればわざわざ買う必要はないと思いますが、個人的にはOPPテープの方がしっかり止まるので好きです。
透明なのでダンボールに内容物のメモを付箋で貼り付ける際にも使ったりしています。
ただ、OPPテープはテープを引き出す時に大きな音がするので、夜に荷造りする際には近所迷惑にならないよう注意が必要です。
OPPテープはテープカッターがあると非常に使いやすいので、カッター付のものがおすすめです。
養生テープ
あまり聞き慣れない方もいると思いますが、養生テープ(ヨウジョウテープ)はタンスや冷蔵庫など、家具の扉や引き出しが運搬中に開かないよう固定するのに大変便利です。
冷蔵庫や洗濯機、電子レンジやテレビなど、電化製品のコンセントを止めておくのにも便利です。
これをクラフトテープでやると、粘着力が弱いので運搬途中に剥がれてしまったり、剥がす時に紙が破れて汚くなったりします。
粘着力の強い布テープで止めると、下の写真のように粘着材が家具に残ってしまったり、家具の塗装が一緒に剝がれてしまうことがあります。
養生テープは適度な粘着力があるにも関わらず綺麗に剥がせますし、ハサミを使わなくても簡単に手で切れる優れもので、引越し業者の人も使っています。
ホームセンターなどで購入できるので、一つは用意しておくことをおすすめします。
荷造り紐・荷造りロープ
傘など長さのあるものを束ねるのに使用します。
ダンボールに入りきらないものを縛ってまとめたり、解体した家具を束ねるのにも使用します。
玉巻のものが1つあれば十分ですが、平べったいタイプのもの(PPテープ)より、ねじってあるロープ状のもの(PSロープ)が丈夫で使いやすいです。
新聞紙
食器を包んだりダンボール箱の隙間を埋める緩衝材として使用します。
一人暮らしの方なら1~2週間分ほどあれば十分です。
最近は新聞を取っていない方も多いと思いますので、新聞を用意するのが難しい方は、下記のプチプチ(エアパッキン)を購入すると良いでしょう。
プチプチ(エアパッキン)・緩衝材
家具を保護したり、緩衝材として大活躍するのが「プチプチ(エアパッキン)」です。
特に自分で引っ越しされる方はテレビや電化製品を包んで保護したり、割れ物を包んだりするのにとても重宝します。
緩衝材としての性能は抜群なので、ロールで購入しましょう!
布団圧縮袋
布団は非常にかさばるので、そのまま布団袋に入れると運搬時のスペースをかなり圧迫します。
布団は「布団圧縮袋」で圧縮すると4分の1~3分の1ぐらいの厚さにまで減りますので大変便利です。
また、こたつ布団やダウンジャケットなどの冬物のアウターもかさばりますので、圧縮袋に入れて省スペース化しましょう。
衣類用の圧縮袋はあまり枚数が入らないので、布団用~毛布用のサイズを複数枚用意すると良いでしょう。
圧縮袋は100円ショップでも売っていますが、すぐに空気が入ったり破れたりするのでおすすめできません。
布団圧縮袋は多少高くても品質の良いものを購入しましょう。
引っ越しが終わっても、新居の収納に大変便利ですよ!
マジック
ダンボールに荷物を詰めた際に、中身が何か分かるように記入しましょう。
例えば「食器」「トイレ」「お風呂」と記入しておくと中身も分かりますし、新居のどこに搬入するかも一目瞭然です。
私は付箋にマジックで書いたものをOPPテープで貼ってラベルのようにしています。
こうしておけば、そのまま押し入れやクローゼットに収納できるのでおすすめです。
ハサミ・カッター
荷造り紐を切ったり、緩衝材(プチプチ)を切ったりするのに使います。
100円ショップのもので十分です。
セロハンテープ
小物を固定するのに使用します。
100円ショップで売っている小さなもので十分です。
輪ゴム
割り箸など、ばらけるものをまとめるのに使用します。
他にも砂糖や塩、小麦粉などの封を開けた袋を密封するのに便利です。
ラップ
同じ種類や同じ大きさのお皿を複数枚重ねてラップで巻いた後、プチプチなどの緩衝材で包むと効率的で、緩衝材の節約にもなります。
ビニール袋
小物や液体、粉末状のものを入れるのに使用します。
解体した家具の部品やネジ、化粧品、箸やスプーンなどの小物はビニール袋に入れて梱包しておくと紛失が防げます。
また液体や粉末状のものは運搬中に中身がこぼれ出てしまうことがありますので、ビニール袋に入れてから梱包しましょう。
特にキッチン周りでは調味料などに多く使用します。
雑巾(ぞうきん)
テレビやタンス、食器棚や本棚、空になった冷蔵庫の中など、ありとあらゆるところで使用します。
意外と埃が積もって汚れていますので、綺麗に掃除しながら荷造りすると新居での生活がより快適なものになります。
マスク・軍手
荷造りの際は埃が飛びますので、マスクをしましょう。
軍手は掌に滑り止めのゴムがついているものだと、ダンボールの持ち運びが楽です。
工具類
組み立て家具の解体にドライバー、スパナ、六角レンチなどの工具が必要になります。
購入時に付属していたものを紛失している場合は、適合するものを用意しなくてはいけません。
ダンボールに入れて運搬すると無くなる恐れがありますので、工具箱を作ると良いでしょう。
大きめの手さげ袋
ダンボールにうまく入らないもの(ハンガーなど)を入れて運ぶのに重宝します。
また、引っ越し当日に荷物の搬出が終わった後、最後の最後まで使う掃除道具やトイレットペーパーなどを入れて運ぶのに便利です。
ゴミ袋
荷造りをしていると大量にゴミが出ます。
市区町村指定のゴミ袋を使う地域の場合、引っ越し先では使えませんので、使い切れる量を用意しましょう。
ブルーシート
自動車やトラックなどを借りて自分で荷物を運ぶ方はブルーシートがあると便利です。
自動車の場合は荷物の下に敷くと汚れや傷の防止になりますし、トラックの場合はブルーシートをかけて置くと目隠しにもなりますし、荷崩れや傷の防止になります。
トラックで運ぶ場合は、雨で荷物が濡れないように防水性のものをおすすめします。
サイズは2m~3mぐらいあると良いでしょう。
トラックロープ
トラックで荷物を運ぶ方は、荷物を荷台に縛るためのロープが必要です。
長さは10m~20mもあれば十分です。(長すぎると使いにくいです。)
荷台のフックにロープを固定する際は、運搬中に緩んだり解けたりしないよう「万力結び(南京結び)」という結び方でしっかり固定してください。
下記の株式会社栄興運さんの動画が非常に分かりやすいので、是非参考にしてください。
まとめ
荷造りに必要な資材や道具は、意外とたくさんあるのがお分かり頂けたでしょうか。
必要なものを事前に準備しておけば荷造りがスムーズに捗りますので、早めに準備しておきましょう。
下記の記事では、効率的な荷造りのコツと手順を紹介していますので、是非参考にして頂けたら幸いです。
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