引っ越しには多くのお金がかかるので、引越し費用は少しでも安く抑えたいですよね。
賃貸物件に引越す場合だと、敷金・礼金、仲介手数料、前家賃などの初期費用にかなりのお金がかかります。
引っ越しそのものを安く済ませるためには、契約時の初期費用の中から不要な費用を取り除くか、業者などに支払う引越し費用を極力抑える以外にありません。
この記事では、引越し費用をどうすれば安くすることができるのか、そのポイントを解説したいと思います。
引っ越し手段の選択
引っ越しを「自分でする」のか、「引越し業者に頼む」のかを決めましょう。
距離や荷物の量によって、業者に依頼した方が安くつく場合もありますし、自分でやったほうが安い場合もあります。
私は過去13回の引っ越し経験のうち、2回は実家の引っ越しで、残りの11回は自分の引っ越しです。
11回のうち、8回は業者に頼まず自分で引っ越しをしています。
友人の手伝いは必須ですが、距離が近くて単身の荷物の量ぐらいなら自分で引っ越しした方が引越し費用を抑えることができます。
かかる費用は「レンタカー代」「友人への謝礼」「友人の食事代」ぐらいです。
自分で引っ越しをする際は、レンタカーで軽トラックや大きめのワンボックスカーを借りて荷物を運びました。
今は自分の車(軽自動車)を持っているので、冷蔵庫や洗濯機、ソファーやベッドなど、大きいものだけ軽トラックを借りて運び、その他のダンボール類は新居と旧居を何往復かして運びました。
最近の軽自動車は広いので、思いの外たくさん荷物が積めました。
私も利用していたカーシェアの「タイムズカーシェア」もかなり便利です。
乗用車サイズの車がメインですが、ガソリン代、保険代込みで15分220円で借りられるので、短時間だけ車を使いたい場合はとても重宝します。
6時間や12時間のパックで借りてもかなり安いと思います。
都内など都市部で生活する場合、維持費や駐車場代が高くてなかなか車を所有できませんが、カーシェアなら月々880円で好きな時に車を借りることができます。
引っ越しだけでなく、お買い物やドライブなどにも利用でき、私も随分お世話になってましたのでかなりおすすめです。
【関連記事】
引越し業者に見積もり依頼をする
引越し業者に依頼する場合は必ず訪問見積もりに来てもらいましょう。
引っ越しっていくらぐらいするものなのか、分からないですよね。
もちろん距離や荷物の量で高くなるのは分かるけど、自分の引っ越しがいくらぐらいでできるのかは、なかなか想像がつかないですよね。
分からなくて正解なのです。
なぜならば、引っ越しには定価や相場が存在しないからです。
じゃあ引越し料金は何で決めるかというと、訪問見積もりに来た「営業マンの言い値」で決まります。
荷物の量、移動距離、トラックの大きさ、必要人員、引っ越し時期や日時などを考慮して、「○万○千円でいかがでしょう?」と言ってきます。
これがどの引越し業者でも同じかと言うと、全然違います!
ですから、引っ越しの見積もりは一社だけでなく、複数の業者にしてもらう必要があります。
あまり多いとこちらの対応が大変なので、私は3~4社ぐらいにお願いしました。
引っ越しの見積もりは業者同士の顧客争奪戦なので、複数の業者に依頼していないと高く見積もられてしまいます。
後から来た業者に「前に来た業者の方が安かった」と言うとあっさり値下げしてくれます。
必ず複数の業者に依頼して、価格競争をしてもらいましょう。
【関連記事】
引越し業者の選び方
業者選びについては、やっぱり大手の引越し業者が安心だと思います。
大手の引越し業者は社員教育がしっかりしているので、養生もしっかりやってくれますし、搬出搬入のスピードとテクニックがすごいです。
さすがプロ!と思うぐらいあっという間にやってくれます。
聞いたことがないような業者はびっくりするぐらいの安い金額を提示してくることもありますが、どんな引っ越しをするのか想像がつかなくてちょっと怖いです。
もしかしたら赤い帽子のおじさん一人が軽トラで来るかもしれません…。
私はパンダの引越し業者さんに2回お願いしました。
だって、「この金額で、○○様のお引っ越しを私どもにお手伝いさせてくださいぃぃ!」って土下座されたんですもの…。
業者選びは、正直大手の引越し業者ならどこでもしっかりやってくれると思います。
重要なのは、見積もり時に話した内容がちゃんと作業指示書に記載されているかどうかだと思います。
見積もりに来る人と、当日引っ越しの作業をする人は違う人です。
見積もりに来た人が適当な人だと、引っ越し当日になってトラブルになる可能性があります。
最悪トラックに荷物が乗り切らないとか、別料金を請求されるとか。
引っ越しするアナタも、作業員の人も、いい加減な営業に振り回されて困ってしまうかもしれません。
そうならないためにも、見積もりに来た営業マンの人柄や誠実さを見て判断すればいいと思います。
安心できる引越し一括見積もりサイトを使おう
引っ越しの見積もり依頼は「一括見積もりサイト」を利用すると大変便利ですが、ネットに個人情報を入力するのはちょっと怖い気もしますよね。
私が以前、一括見積もりサイトから依頼した時は「見積もりを依頼する」のボタンを押した直後に、深夜2時過ぎだというのに依頼した引越し業者から電話が掛かってきて驚きました。
電話を切るとまたすぐに違う業者からもかかってきて対応に追われました。
また、一括見積もりサイトの運営会社が提携している会社に個人情報を流していたらしく、後日聞いたこともない会社からインターネット回線の営業電話が掛かってきました。
ある一括見積もりサイトでは引越し業者を自分で選ぶことができず、自動的に提携している10社全てに見積もりを依頼してしまうところもあります。
そうなると嵐のように10社から営業電話がかかってくることになります。
便利な反面、そういうデメリットもあるので一括見積もりサイトを使うにしてもどこでもいい訳ではないのです。
私がおすすめする【SUUMO引越し見積り】は、自分で依頼する引越し業者を選ぶことができる上に、電話番号の入力が任意なので、嵐のような電話攻撃を受けることなく安心して見積もりを依頼できます。
また、引っ越し予定日や荷物の内容を選択するだけで簡単に概算金額を知ることができますし、各社の特典(割引、資材提供、不用品回収など)が一目で分かり、過去の利用者の口コミも掲載されているので業者選びがしやすいです。
数ある引越し見積もりサイトの中でおすすめできるのは「SUUMOの引越し見積もり」だけです。
非常に良心的で使いやすいサイトなので、これから引っ越しをされる方は是非こちらをご利用ください。
「SUUMOの引越し見積もりサイト」の詳しい説明は下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】
「引越し単身パック」が安くて便利!
単身だけど距離が遠い場合は「引越し単身パック」が安くて便利です。
私も田舎から上京した時は「引越し単身パック」で荷物を運びました。
私の実家は西日本なのでかなりの距離がありましたが、翌日の午後には荷物が届いたので驚きました。
引越し単身パックはスーパーで見かけるような「カゴ台車」に荷物を載せて運んでくれるサービスです。
業者によって料金やプラン、乗せられる箱の数などに制限があったりします。
単身パックも各社で比較ができるので、見積もりを取ってみることをおすすめします。
引っ越し日を決める
引越し料金は、時期や曜日、時間帯によって金額がかなり変動します。
どんな時が高いのか、逆にどんな時を狙えば安くできるのかを解説します。
時期
就職、進学などで3月~4月上旬は引越し業界の繁忙期になります。
1月ぐらいから徐々に高くなり始め、3月にピークを迎えます。
また、年度の下半期がスタートする10月に向け、9月も繁忙期です。
この時期に引っ越しする場合は早めに引越し業者を押さえないと予定日までに引っ越しできなくなる場合があります。
また繁忙期なので必然的に引越し料金も高くなります。
曜日
土日祝は仕事がお休みの人が多いので、引っ越しが混み合います。
その為、土日祝も料金は高くなります。
引っ越し日を自由に設定できる方は、平日に引っ越し日を設定すると引越し費用が抑えられます。
六曜
気にされる人は「六曜」も気にされるでしょう。
冠婚葬祭などで重視される「大安」「仏滅」「友引」などです。
はやり「大安」が一番人気なので、大安にあたる日は引越し料金が高い傾向があります。
逆に「仏滅」「友引」「赤口」など、祝い事に向かないとされている日は引越し料金が安い傾向になります。
月末
月の初めから新生活を始める人が多いため、月末は引っ越しが集中します。
したがって月の中でも月末は引越し料金が高くなる傾向があります。
時間帯
引っ越し当日はやることがたくさんあります。
荷物の搬出→新居へ移動→新居の鍵受け取り→新居へ荷物搬入
荷物の量が多ければ搬出搬入に時間がかかりますし、引っ越し先が遠ければ移動にも何時間もかかります。
そのため、午前中から引越し作業を希望する方が多いので、午前中を指定すると引越し料金が高くなります。
午後からの引っ越しは、午前中の引っ越しが長引くと予定時間に遅れる可能性があるため、午前中よりは安くなる傾向があります。
時間指定が全くない「フリー便」が一番安いですが、引越し業者任せなので何時に引越し作業が始まるか全く分かりません。
引っ越しが混み合う時期だと夕方や夜から作業が始まる場合もあります。
その場合、事前にお断りを入れておかないと近所迷惑になり、引っ越した直後からご近所さんとの関係が悪くなる可能性もあります。
フリー便は確かに安いですが、「安いなりのリスク」があることも認識しておきましょう。
エレベーターの有無と部屋の階数
マンションや団地への引っ越しの場合、エレベーターの有無と部屋の階数によって引越し料金が高くなる場合があります。
旧居からの荷物の搬出も、新居への搬入も、階数が高くなるほど時間と労力がかかるからです。
5階建て以下のマンションの場合、エレベーターが無い物件も多く、階段を何往復も上り下りして搬出搬入を行わなければいけませんので、かなり大変な作業になります。
6階建て以上の建物にはエレベーターがありますので、階段で5階から5階への引っ越しが一番大変で料金も高くなると言えるでしょう。
逆に1階から1階への引っ越しが一番安くなると言えます。
まとめ
引越し費用を安く済ませるポイントをまとめると
- 複数の大手引越し業者に見積もりを依頼する
- 見積もり時の話が作業指示書に反映しているか確認
- 引越し業界の繁忙期を避けた時期に引越す
- 月末以外の平日の午後に引越す
- 六曜は気にしない
- 一階の部屋に引越す
といったところでしょうか?
皆様の引っ越しの参考にしていただければ幸いです。